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10月18日、村を訪れ、水質検査を行ってまいりました。
今回も昨年に引き続き、ヒ素の含有有無を調べる検査です。



ヒ素は、水源地周辺の環境の状態や、地下水の通路まわりの岩盤等からの成分の浸出により、含有量やその有無が容易に変化しますので、半年に一度、ないし一年に一度の定期的な検査が必要であるといわれております。

昨年度は村内で生活用水として使われている全8箇所(井戸7基+学校貯水タンク1基)の水を検査しましたが、今年はお寺内の井戸が1基故障しているため、7箇所の検査となりました。
各検査結果は以下の通りです。

 学校の井戸        ~5ppb
 学校のタンク       ~5ppb
 直掬式井戸①       ~5ppb(0に近い)
 直掬式井戸②       ~5ppb(丁度くらい)
 手漕ぎポンプ式井戸①   ~5ppb
 手漕ぎポンプ式井戸②   ~5ppb(0に近い)
 お寺の井戸①       ~5ppb
 お寺の井戸②        故障


 0.01mg/L=10ppb以下 (日本の水質基準値)
  0.05mg/L=50ppb以下 (カンボジアの水質基準値)


いずれの井戸も、水質基準値をクリアし、昨年度と同じか、(誤差の範囲でもありますが)それ以下の結果となりました。
また一年、安心して他の活動に臨めます。ほっ、としました。

故障しているお寺の井戸②につきましては、修理完了し次第、あらためて検査を行い、また結果を報告させていただきます。


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国旗を交換しました。
再び鮮やかな色で空に翻るようになりました。


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7月下旬に、学校を訪問しました。

カンボジアは現在雨季。
過去には雨が少なく、田んぼに深刻な影響を与えた年もありましたが、今年はそのように少ないことも、多すぎることもなく、ほどほどの雨が降り続いているようです。
学校の貯水タンクや各家々の甕にも、たっぷりと美しい雨水が満たされておりました。

そんな恵みの雨に包まれる中、問題がひとつ。
学校の屋根に穴が空き、雨天時には教室内に雨漏りがするのです。







穴が空いたのは、上写真の白円で示した部分です。
校舎向かって右側、第3教室の真ん中あたりになります。

「雨漏りしている」と先生に聞いたときは、毎回の確認時には腐食劣化が見られていなかったのに急速に腐食が進んだのだろうか、と気が気ではありませんでしたが、目にしてみると、どうも不自然な穴です。経年劣化や雨水等による腐食ではなく、何らかの外部からの衝撃によるもののように見えました。
果たして先生に確認すると、子どもたちが虫や鳥を捕るのに夢中になりすぎて、パチンコで貫いてしまったとのことでした。
幸いにして穴は小さく(直径1cm程度)、また教室の端、壁際に当たる部分なので、授業等に影響は出ていないようでした。

子どもたちには先生がきちんと叱ってくれたようですので、繰り返すことはないでしょう。
子どもたちも、実際の状況は分かりませんが、「金属の屋根だからもし当たっても大丈夫だろう」「この小石ならもし当たっても大丈夫だろう」と屋根の強度、パチンコの威力を軽く捉えていたのかも知れません。
子どもたちはパチンコを危険性をしっかり認識して遊んでおりますが、今回のことがその認識を一層深める教訓となったならよいと思います。


子どもたちの使っている手作りパチンコ


雨漏りの補修は、穴が小さいこともあり、村の方々がやって下さることになりました。
他に問題点はないか見て回ると、国旗がだいぶ傷んでいることに気付きました。
(カンボジアの小学校では毎日国旗の掲揚と降納を行います)
思えばこの国旗は開校時から使っており、一度も交換したことがありません。
いつも目線よりだいぶ上にあるために気付かずにきてしまいましたが、生地も薄くなり、大きく破れてしまっています。
次回訪問時、新しい旗に交換したいと思います。




※体調不良等により、更新が遅くなってしまいました。
報告が遅くなり、申し訳ありません。




2月下旬、学校へ新しい教科書と絵本の寄附に行ってきました。
今回補充した新版の教科書は、以下の290冊です。

 ・1年国語……………40冊
 ・1年算数……………30冊
 ・1年理科社会………10冊
 ・2年国語……………30冊
 ・2年算数……………30冊
 ・2年理科社会………30冊
 ・3年国語……………40冊
 ・3年算数……………40冊
 ・3年理科社会………40冊
 (理科社会は1冊に2教科が収まっています)

絵本は以下の56冊を寄附しました。

 ・カンボジア民話………8種類33冊
 ・情操を育む絵本………7種類20冊
 ・カンボジア文化・歴史…1種類3冊
 (民話や歴史書も情操を育みますが、特に道徳観、自主性を育むものを「情操を育む絵本」として分けました)


村には本屋はありません。
教科書をはじめ、本を購入するには40km離れた街まで行かなければなりません。(これも教科書を個人所有にせず学校で管理する理由の一つです)
しかしそこでも絵本や普通の読み物は売っていません。これは一般にあまり読書をする習慣がないことも関係していますが、教科書以外には新聞・雑誌が少部数並ぶのみです。
絵本や普通の読み物を手に入れようと思えば、80km離れた首都プノンペンまで行かねばなりません。また、まだ嗜好品として扱われる書籍は、その値段も農村部で暮らす人々には高価なこともあり、なかなか接する機会がありません。

今回、絵本に触れるのが初めてという子どもたちがたくさんおりました。
見たことも聞いたこともない、現実から離れた世界の話。
寄附後の休み時間には、みんなが教室から飛び出し、絵本を手に、熱心に熱心に見入っておりました。
想像力の、小さな種になったでしょうか。






















1月中旬、完成した新校舎を初めて訪れました。
この新校舎は他のNGO(SCN/SAVE THE CHILDREN NORWAY)によって建てられ、昨年7月上旬に着工、9月下旬に完成となりました。
クリーム色の壁に赤い屋根が映え、美しい校舎です。

新校舎は4教室。
現在は通常の教室として2教室を用いる他に、1教室をWFP支援の給食用食糧などを保管する倉庫として、さらにもう1教室を図書室として利用しています。


図書室

図書室には現在あまり本がなく、ほとんどが政府発行の生活意識向上用のパンフレット(衛生指導等)で、他には国語辞典が2冊と物語の本が幾らかありますが、物語の本は一般向けの字の多いもので、高学年以下の子どもたちには読むのが難しいです。
そのほかには教科書を積んであるのみですが、子どもたちが単に勉強をするだけでない、こうした場を学校に持てるのは嬉しいことです。この部屋が、子どもたちにいろいろなものに目を向けるきっかけを与えられるような場所になれば、と思います。


新教室で勉強をする子どもたち

授業終了後、先生に不足している備品はないか、確認すると、
教科書が新版に改訂されたが、政府から一定数支給される新版の教科書が足りず、その日の授業で学ぶ部分を全て黒板に書き出さねばならず授業が滞り困っていること、また以前から求められていたことですが、低学年向けに文字に親しむための絵本がほしいことなどを伺いました。
次回訪問時にこれらを補充・寄附したいと思います。



旧版の教科書。大切にされすぎて使われることのないまま役目を終えたものも。



オンドウン・プレン小学校では現在、WFPによる学校給食プログラムが行われています。
WFPが雇っている村の方2名が調理をし、毎朝6時30分から給食が始まります。
この給食は、一週交替で午前に授業のある学年が食べることができます。
(授業は奇数学年と偶数学年が一週交替で午前と午後、交互に学びます)

給食の内容は栄養本位の、白飯に缶詰の魚と豆で作ったスープをかけたもの。
見た目は悪いけれど、味はそんなに悪くない?ようで、みんな思い思いの場所で友達と一緒に楽しそうに食べています。
給食に用いる食器は各自が家から持ってきたもの。
給食の時間になれば調理場へ自分の食器を持って集まり、食べ終わると井戸へ行き、使った食器を洗います。
井戸へは食べ終わった順に向かうのですが、そこでもポンプを漕ぐ係は押しつけ合うでなく、自然に年長者が行い、また一定の時間が経てば交替しようという声が掛かります。

カンボジアの子どもたちには、クラス・学年を越えた子どもたちの社会がしっかりとできているようです。











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