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皆様

 
 先日の補修下見を兼ねた学校訪問時の報告をさせていただきます。
 
 
 5月11日、訪問当日は常に遠くに雨雲が姿を見せていましたが、
 朝から日が射すよい天気でした。
 学校まではプノンペンからウドンを経由しコンポンチュナン州に入ります。
 ウドンから学校の隣の村までは、昨年できた新道を走ります。
 新道は赤土の道ですが、非常に整っており、学校到着までの時間を
 大幅に短縮できるようになりました。
 今回の訪問では、以前までに比べて1時間ほど早く村に到着することができました。
 
 全体での所要時間は減少しておりますが、隣村から学校までの道は、
 雨の影響で激しく崩れており、幾箇所か通行に困難しました。





 まだ完全に雨季には入っていない現在でのこの状況では、
 雨季入り後の交通が懸念されます。 
 外部からの訪問は元より、村から外へ出て行く際や、
 子供たちの通学時など、多くの支障がでるでしょう。
 
 新道は訪問時にも道路を補修している姿が見られました。
 そのおかげか新道では崩れているところは全く見受けられませんでした。
 この道路の補修は州政府によって行われておりますが、
 旧道にも早く補修の手が入ることを願っています。
 (便宜上旧道と呼びます)




 ********************************************************* 


 

 村に到着後は、村長さんに挨拶をし、すぐに学校へ向かいました。
 今回は、主目的である屋根の状態の確認の為、
 現在、屋根屋(鉄骨とトタンを用いた各種製品の製作工場)を経営している
 建設メンバーのリアンさんに同行してもらっています。
 



 
 確認してもらった結果、状態は非常によく、
 あと5年はまず問題ないだろうということでした。
 
 外に張り出している「ひさし」部分では内側に錆が目立ちますが、
 これはおそらく雨季の雨の吹き込みとはね返りによるもので、
 表面が錆びているだけなので問題はなく、
 雨の吹き込み等のない、教室内などひさし以外の部分の屋根は錆びもなく、
 とてもきれいな状態であるとのことでした。
 また、ひさし部分、屋根部分を含め、雨漏りをしている箇所は現在ありません。


 リアンさんは学校を訪問するのが4年振りになりますが、
 屋根以外の部分も、建設後5年以上経っているのに
 ブロックにも傷みが見られずとてもしっかりしているし、
 机等の備品もきれいでとても状態がいいとのことでした。
 先生や生徒、村のみなさんが大事に使っていてくれるからで
 ありますが、とてもうれしい言葉でした。
 学校が愛されている、ということを訪問の度に感じます。



 *******************************************************

 

 全体的にはとてもよい状態ということでありましたが、
 見ていくと、細かい点で補修が必要な部分が幾つかありました。
 そこで、訪問が難しくなる雨季入り前に甕の設置を含め
 再訪し、補修作業を行うことにしました。
 
 補修が必要な部分、及び、予定される作業は以下の通りです。
 
 
  
 まずは窓です。



 欠けた歯を新しく作製し、元の状態に戻します。
 






 トイレのドアです。







 現在のドアは村のみなさんに壊れたドアを補修してもらったものですが、
 竹枠とボール紙でできており耐久性が低いので、
 村の方と相談して、新しい物(木またはトタン)に交換することにしました。 







 柵や屋根などの鉄骨部分です。









 これら鉄骨部分を錆止め塗料で塗装します。






 学校裏手側にある樋です。
 






 現在、樋が途中で分断されてしまっているので、これを補修し、
 端から端まで樋を伸ばします。
 樋の先、水の排出口には以下の写真のような貯水タンクを設置し、
 そこからさらに甕などに水を分岐します。



 貯水タンクには蛇口のような開閉弁が付いており、
 効率的に雨水を使用することができるようになります。



 補修作業は5月22日から25日までを予定しています。
 (主要な作業は授業のない23~24日の土日に行います)
 作業内容は上記の予定と一部変更になる可能性もありますが、
 また補修完了後、プノンペンに戻り次第報告をさせて戴きます。

 失礼致します。
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こちらカンボジアは雨季が終わり、涼季を迎えています。
一年で一番過ごしやすい時季です。
しかし朝晩の冷え込みはひどく、セーターやジャケットを着る人も目立ちます。
一日肌寒い日もめずらしくありません。
とはいえ気温は25度前後なのですが・・・・。
雨季乾季とも、通常時が30数度なのでその温度差で寒く感じるのですね。


それでは以下に学校の現状をご報告させていただきます。


現在の学校の総生徒数は222人。
昨年度の175人から47人増えました。
また本年度は教員の入れ替えがありました。
昨年度から引き続いて教える教員はなく、
全員が交代となりました。(定期交代)
それに伴い、人数も3人から4人に増えました。
いずれも20代の熱意ある男性の先生です。
現在は4人の先生が分担をして6学年を教えています。
1年生から6年生までの各学年生徒数は以下の通りです。

 1年・・・・・・男子28名 女子22名  計50名
 2年・・・・・・男子19名 女子15名  計34名
 3年・・・・・・男子23名 女子17名  計40名
 4年・・・・・・男子21名 女子15名  計36名
 5年・・・・・・男子19名 女子13名  計32名
 6年・・・・・・男子19名 女子11名  計30名

月曜から土曜まで、午前と午後の交代制で授業を行っています。
学校は3教室なので、午前に2・4・6年、午後に1・3・5年という形で
授業が行われています。
この午前か午後の授業時間帯は、奇数学年、偶数学年で一週交代となっています。
午前の授業は午前7時~午前11時まで、
午後の授業は午後13時~午後17時までとなっています。

また現在はWFPによる学校給食プログラムも行われています。
給食は午前6時30分から食べ始めます。     
調理はWFPで雇っている村の方2名が行います。
食材(米・缶詰など)は80日に一度WFPの担当者が届けにくるようです。
この給食も一週交代で、午前の授業のある学年が食べることができます。

村は現在、カンボジア全体のバブルの影響もあり、非常によい状態です。
ランダムに数人に村の現在の様子や問題点などを尋ねてみましたが、
皆、特に問題はなく、よい状態であると答えました。
ただそれでもやはり、以前に比べてだいぶ良くなった、ということで、
学校では、整えていかなければいけない問題点は幾つか挙がりました。

①職員室(兼書庫、兼教員宿舎)の設置
②補助教材・備品の支給
③校舎の補修

以上のようなものです。
上記①~③は優先順位の高い順に並んでいます。

①の職員室は、教科書や補助教材を収める書庫、
そして教員の宿舎を兼ねます。
現在、教科書や補助教材は教室の片隅に積まれ、
休みの日などは教室のドアに鍵を掛けることで管理しています。
教員はいずれも村から離れた地域から派遣されており、
村では寝食をなす場所が確保されていない為、
現在は教室で寝泊りをしています。
以前から教員は空き教室で寝泊りをしていましたが、
現在は生徒数も増え、また授業コマ数も増えたため、
常時全ての教室が稼動しており空き教室はありません。
さらにWFPからの支援食材も教室内で保管しています。
そのため授業中も教室内は先生の私物や支援食材、教材などで、
散らかってはおりませんが、多くの場所を占めており、
あまり勉強するのによい環境とはいえません。
また授業間の休憩時間も先生方は休憩、次の授業の教材準備などをする場所がなく、常に教室におらねばならず、気分転換ができずにストレスの原因ともなっています。
食事や睡眠も同様で、気を休める場所がなく、切り替えがうまくできません。
今は自分たちの中でバランスを取ってくれていますが、長く続けていけば問題が何らかの形で表出すると思います。
先生の志気が萎えてしまわぬよう、そしてそれが子供たちに影響する前に、職員室を設置したいと考えています。

②の補助教材は、特に1年生向けの絵本が必要とされています。
教科書は国から一定数支給されますが、その他の教材は先生が自分たちで作成するか、調達をしなければなりません。
文字に親しみ、学ぶことをより楽しく感じてもらうため、絵本が求められています。

③の校舎の補修につきましては、建設後もうすぐ5年を迎える今、
雨期と乾期の繰り返される気候もあり、だいぶ校舎も傷みはじめてきました。
金属製の手すり部分の腐蝕、トイレのドアの破損、屋根の耐久力の低下などです。手すりは腐蝕し穴が開いているところも幾つか見られます。
子供たちがよく手足を掛けるところですので、怪我をしてしまわぬよう、補修せねばなりません。



トイレのドアは2個室ある両方ともが現在ドアがない状態で、トイレを使用することができません。先生も子供たちも茂みに入り、用を足しています。

屋根はまだそれほど傷みはひどくありませんが、2年ないし3年後には張替えが必要になるかもしれません。
現在は雨漏りや崩落の危険などはありません。

上記問題点を優先順位を考慮に入れ、できるものから解決していきたいと思っております。


以上で今回の報告を終わります。




                  カンボジア学校建設2003

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