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現在、オンドウン・プレン小学校では他のNGO(SCN/SAVE THE CHILDREN NORWAY)による支援の下、新校舎の建設が進んでいます。
新校舎の建設は7月上旬から始まっており、9月下旬に完成する予定です。
また新校舎の建設と同時に、かねてより必要とされていた職員室兼教員宿所も設置して戴いています。

新校舎は4教室で、瓦葺きです。
瓦の新しく鮮やかな色が目にまぶしく、色褪せた旧来の校舎の屋根がちょっと可哀想に思えます。
壁と柱は鉄筋コンクリート造りでしっかりしています。
この4教室の増室で、これまで1教室を2学年で使用していたところ、各学年1教室を使用することができるようになります。
村長始め、村の方々は教員の増員を望んでおり、まだ校舎完成後に現在の4人から更に増員があるのか分からないが、今後、州委員会に頼んでみるつもりであるとのことでした。
もし増員があったのなら、現在のように午前午後の二部制でなく、全学年が同じ時間に授業を受けることも可能になります。


旧来の校舎と建設中の新校舎



職員室兼教員宿所





子どもたちは勉強をできることが嬉しいと言います。
授業中はピシリとした緊張感が教室に張りつめ、皆、一言も聞き漏らすまい、書き漏らすまいとしているのが伝わってきます。
その一刻一刻を惜しむように授業を受けています。
そんな子どもたちの学びたい気持ちに応えられる環境作りを、子どもたち、村の方たちとともに、これからも手伝っていきたいと思います。



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8月22日、オンドウン・プレン村にて水質検査を行ってまいりました。
今回の検査対象はヒ素のみです。



水質検査は、井戸設置時に井戸掘削業者によるものと、昨年、州保険局によって検査がなされていますが、業者によるものは飲用に適するか否かを判断するのみで数値としては現れないため、又、州保険局による調査は検査結果が開示されないため、今回の検査を行うことにしました。


検査には、以下のキットを用いました。


検査したい水に1剤・2剤・3剤を入れ20分間静置し、気化した水とビン上部に差し込んだ測定紙の反応(色の変化)を見て、ヒ素含有量を測定します。




日本とカンボジアで定められたヒ素の基準値は以下の通りです。

 0.01mg/L=10ppb以下 (日本の水質基準値)
 0.05mg/L=50ppb以下 (カンボジアの水質基準値)







まずは学校で現在使われている水を検査しました。
現在学校で使われている水は井戸と雨水(タンク)の2種類です。



 
 学校の井戸  ~5ppb
 学校のタンク ~5ppb(0に近い)



どちらの水も基準の10分の1以下の含有量でした。
特にタンクの雨水では、ほとんど0に近い結果が出ました。
(括弧内の補記は反応色の浸出具合を目視判断。以下同)

子供達のもっとも口にする機会の多い、この2種類の水。
数値で確認することにより、あらためて安心することができました。

余談となりますが、この雨水の美味しいこと。
甕の中でひんやりと冷え、透きとおった水は、口にすると見た目の透明度そのまま、雑味のまったくない甘い水、まさに甘露でありました。



*********************************************************************



学校での検査を終え、現在村で使用されている全ての水の検査に移ります。
現在村で使用されている水は(学校の水のほかに)、6種類。


左から、お寺の井戸①・②、直掬式井戸①・②、手漕ポンプ式井戸①・②となります。


直掬式井戸は以下のようなものです。


手漕ポンプ式井戸は以下のようなものを指します。



上記6種類、それぞれの含有量は以下のようになりました。


 お寺の井戸① ~5ppb(0に近い)
 お寺の井戸② ~5ppb

 直掬式井戸① ~5ppb
 直掬式井戸② ~5ppb(5ppb丁度位)

 手漕ポンプ式井戸① 5ppb~10ppb(中間位)
 手漕ポンプ式井戸② ~5ppb(0との中間位)



どの井戸も基準値内の含有量となりました。
ほとんどの井戸が基準値の10分の1以下、もっとも含有量の多い井戸でも5分の1以下。
いづれも日本の水質基準値内の値です。




結果的に、全ての井戸で問題のないことが数値として再確認できましたが、
これまでに2度水質検査を行い、問題のないことが分かっていても、
今回のような厳密な検査を行うのは遅すぎたのかもしれません。
ヒ素は体内に蓄積されていきます。
基準値を超えていた場合、使用を続けていくことで将来的に身体に問題が起こる可能性が格段に高くなります。
このことを反省し、今後は少しでも不安に感じる点は早急に解決を図れるよう、改めて意識、態勢を整えていきたいと思います。


開校以来5年。
まだまだ未熟な私たちですが、どうぞ厳しい目でお見守りいただけますよう、宜しくお願いいたします。

皆様


 無事、学校の補修が完了致しました。
 以下に補修の詳細を報告させて戴きます。



 今回補修・追加した点は以下の通りです。







 ①外に露出した鉄骨に錆止め塗料を塗装 
 ②錆びて穴の開いた部分の柵を交換・柵全体に錆止め塗料の塗装
 ③欠けた窓の歯を作成して嵌め込み・全ての窓とドアのペンキを塗り替え
 ④古い樋を外して新しい樋を設置
 ⑤貯水タンクを設置し、樋から貯水タンクまで水道管を引く
 ⑥貯水タンクから甕まで飲料用水道を引く
 ⑦(給食用)炊事場に甕を設置し調理用水道を引く

 ⑧トイレのドアを作製して取り付け
 ⑨校門の鉄骨に錆止め塗料を塗装


 先日の下見にて、屋根板そのもの、及び、教室内の鉄骨は現状のままで問題のないことが確認できたので、今回は外側の風雨にさらされる部分のみ錆止め塗料を塗装することにしました。
 屋根板は外側表面が色褪せていますが穴開きなどもなくあまり老化が見られませんので、もし雨漏りなどが発生するようになったならばその都度補修を行うこととし、疲弊が見られるようになるであろう5年後を目途に全面張り替えを行いたいと思います。

 
 












教室内の屋根
埃の付着は見られるが、屋根板や鉄骨そのものは新品のように状態がよい





柵の腐食した部分や穴の開いた部分は溶接・交換し、錆止め塗料を塗装しました。
 












窓の歯を作製して嵌め込み、その後全ての窓、ドアを取り外してペンキを塗り替えました。












足場を組み、古い樋を外し、作製した新しい樋を取付けます。








30mのブリキ板から樋を作る








取付けた新しい樋から貯水タンクまで水道管を伸ばします




貯水タンクから新しく設置した甕(校舎裏側2ヶ、校舎正面側1ヶ、炊事場2ヶ)に水道を引く。
水道を引き終わった時に折りよく雨が降った。無事に機能してくれた。




木枠に金属板を打ち付けてトイレのドアを作製し、錆止め塗料を塗装しました。












校門の門柱にも錆止め塗料を塗装します







以上が今回の補修作業のすべてです。
完了後、学校を見返すと皆、「まるで新築のようだね!」と笑い合っておりました。

これから何年も、何十年も、みんなに愛される学校であってほしいと思います。



今回の補修に掛かった費用は以下の通りです。(下見時の経費含む)

 資材費(木材・塗料など)……………………………………1126.3ドル
 人件費(カンボジア人スタッフ5名分+アルバイト2名分)……510ドル
 雑 費(車輌費など各種経費)………………………………520.5ドル

 総 計…………………………………………………………2156.8ドル


それでは、以上で今回の報告を終了致します。
失礼致します。



皆様

 
 先日の補修下見を兼ねた学校訪問時の報告をさせていただきます。
 
 
 5月11日、訪問当日は常に遠くに雨雲が姿を見せていましたが、
 朝から日が射すよい天気でした。
 学校まではプノンペンからウドンを経由しコンポンチュナン州に入ります。
 ウドンから学校の隣の村までは、昨年できた新道を走ります。
 新道は赤土の道ですが、非常に整っており、学校到着までの時間を
 大幅に短縮できるようになりました。
 今回の訪問では、以前までに比べて1時間ほど早く村に到着することができました。
 
 全体での所要時間は減少しておりますが、隣村から学校までの道は、
 雨の影響で激しく崩れており、幾箇所か通行に困難しました。





 まだ完全に雨季には入っていない現在でのこの状況では、
 雨季入り後の交通が懸念されます。 
 外部からの訪問は元より、村から外へ出て行く際や、
 子供たちの通学時など、多くの支障がでるでしょう。
 
 新道は訪問時にも道路を補修している姿が見られました。
 そのおかげか新道では崩れているところは全く見受けられませんでした。
 この道路の補修は州政府によって行われておりますが、
 旧道にも早く補修の手が入ることを願っています。
 (便宜上旧道と呼びます)




 ********************************************************* 


 

 村に到着後は、村長さんに挨拶をし、すぐに学校へ向かいました。
 今回は、主目的である屋根の状態の確認の為、
 現在、屋根屋(鉄骨とトタンを用いた各種製品の製作工場)を経営している
 建設メンバーのリアンさんに同行してもらっています。
 



 
 確認してもらった結果、状態は非常によく、
 あと5年はまず問題ないだろうということでした。
 
 外に張り出している「ひさし」部分では内側に錆が目立ちますが、
 これはおそらく雨季の雨の吹き込みとはね返りによるもので、
 表面が錆びているだけなので問題はなく、
 雨の吹き込み等のない、教室内などひさし以外の部分の屋根は錆びもなく、
 とてもきれいな状態であるとのことでした。
 また、ひさし部分、屋根部分を含め、雨漏りをしている箇所は現在ありません。


 リアンさんは学校を訪問するのが4年振りになりますが、
 屋根以外の部分も、建設後5年以上経っているのに
 ブロックにも傷みが見られずとてもしっかりしているし、
 机等の備品もきれいでとても状態がいいとのことでした。
 先生や生徒、村のみなさんが大事に使っていてくれるからで
 ありますが、とてもうれしい言葉でした。
 学校が愛されている、ということを訪問の度に感じます。



 *******************************************************

 

 全体的にはとてもよい状態ということでありましたが、
 見ていくと、細かい点で補修が必要な部分が幾つかありました。
 そこで、訪問が難しくなる雨季入り前に甕の設置を含め
 再訪し、補修作業を行うことにしました。
 
 補修が必要な部分、及び、予定される作業は以下の通りです。
 
 
  
 まずは窓です。



 欠けた歯を新しく作製し、元の状態に戻します。
 






 トイレのドアです。







 現在のドアは村のみなさんに壊れたドアを補修してもらったものですが、
 竹枠とボール紙でできており耐久性が低いので、
 村の方と相談して、新しい物(木またはトタン)に交換することにしました。 







 柵や屋根などの鉄骨部分です。









 これら鉄骨部分を錆止め塗料で塗装します。






 学校裏手側にある樋です。
 






 現在、樋が途中で分断されてしまっているので、これを補修し、
 端から端まで樋を伸ばします。
 樋の先、水の排出口には以下の写真のような貯水タンクを設置し、
 そこからさらに甕などに水を分岐します。



 貯水タンクには蛇口のような開閉弁が付いており、
 効率的に雨水を使用することができるようになります。



 補修作業は5月22日から25日までを予定しています。
 (主要な作業は授業のない23~24日の土日に行います)
 作業内容は上記の予定と一部変更になる可能性もありますが、
 また補修完了後、プノンペンに戻り次第報告をさせて戴きます。

 失礼致します。
皆様、ご無沙汰いたしております。
前回の記述以来、日々の雑事に追われ、なかなか新しい報告ができませんでしたことをお詫び申し上げます。


こちらカンボジアは涼季も終え、現在は着々と雨季へと移行する様子がみられます。
週に2,3日は強い雨が降り、弱い降りの雨は時間の長短こそあれ、毎日降るようになりました。

上下水道が整わぬカンボジアでは、雨はまさに天恵です。
水浴びに、田畑に、のどの渇きに、雨水は人々を潤します。
水は完全に雨頼りという田畑もまだ数多く、
また、(特に農村部では)飲料水も井戸水より雨水が好まれます。


次回学校へは、5月11日に訪問する予定ですが、
その際に皆様から預かっております寄附金で雨水を貯水する甕を購入し、
学校へ寄贈したいと考えております。
また村長さんと電話で相談したところ、現在学校の裏側には雨樋があるのですが、
正面側には雨樋がないので正面側にも設置できないだろうか、とのことでした。
より効率的に雨水を集めることができるようになりそうであれば設置することも視野に入れ、
訪問時に下見を行ってまいります。
今回の訪問の一番の目的は、屋根屋を同行して屋根の老朽度を測ることです。
測るといってもその度合いが数値で出るわけではないので、すぐにも補修が必要か否か、
今でなければ後何年くらいは現在の屋根が使えそうかを判断してもらいます。


それでは、また学校を訪問後に報告を記させていただきます。
失礼いたします。



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